重宝
1-13.紫燈籠

 池畔より大盛寺脇へ出る石段を登りつめた所に一対の燈籠がある。「紫燈籠」といわれている燈籠である。

 江戸時代、紫染めは紫草を染料とする江戸の代表的な染め物であった。京染めにも優る優美な江戸紫を染め出すことができたのは、第一に、井の頭池を水源とする神田上水のおかげであった。江戸下町の発達につれて、派手で粋な江戸町民の好みが紫染めを流行させた。
 そこで、商売繁盛の染め物業者や紫根栽培業者が神田上水へのお礼の気持ちを形に表したのが、この一対の燈籠である。

 【所在地】井の頭4−1 大盛寺門前

最初前へ次へ最後