1.庚申塔について

1-1.庚申塔のいわれ

 こよみのうえで、1年に6回(60日おきに)めぐってくる“こうしん”という日があります。この日の夜、ねてしまうと、からだの中から虫がはいだし、ねた人のわるいおこないを天の神さまにつげ口されるというのです。虫のつげ口をきいた天の神さまは、おこって、ねた人にばつをあたえるというのでした。
 そこで、神さまのばつをうけないようにと、この“こうしん”の日の夜は、ごほんぞんのかけじくをかけ、花やごちそうをおそなえして、おいのりをしながら、ひとばんじゅうおきていました。
 このようなことは、はじめは、みぶんの高い人たちのあいだにひろまったしんこうの一つでしたが、江戸時代(今から350年ぐらい前)ごろから、ひろく村の人たちのあいだにもひろまりました。このしんこうを“こうしんしんこう”といっています。
 はじめ、村の人たちは、じぶんの家で夜あかしをしていましたが、やがて、グル−プで夜あかしをするようになりました。このようなことをなん年かつづけると、ごほんぞんのすがたをほった石のとうをたてて、ごほんぞんをおまつりするグル−プもでてきました。この石のとうが“こうしんとう”なのです。

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