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校長 横山 正彦
12月12日の朝、学校に1本の電話がかかってきました。話を要約すると「我が家の15歳になる犬を庭につないで外出したのに、帰ってきたら玄関につながれており、メモに『犬が逃げていたので連れてきました。』と書いてありました。五中生がつれてきてくれたことが分かりました。本当にありがとうございました。」というものでした。すがすがしくなる五中生の行為です。
衣食足りて礼節を知る
古くから慣用的に使われる言葉です。人は「食べる」で代表される生理的な欲求や、「衣…着る」で代表される自分を守り安全に暮らしたいという安全の欲求が満たされると、礼節、つまり道徳的な考えや行動ができるようになるという意味です。
諸外国には戦火に追われ、親を失い親類縁者からの援助も受けられず、ストリートチルドレンとして路上生活をしている子どもたちが大勢います。
ある国では、人のものをとったら身体の一部を切り落とされるという罰を受けなければならないとされているそうです。当然ストリートチルドレンとなってしまった子どももそのことは知っています。しかし、食べ
物が手に入りません。仕方なく、命がけ(安全を無視して)で人の食べ物を盗むという行為をしてしまいますが、つかまらないはずがありません。
「食べる」という行為は人間のどんな欲求より根源的です。そして、ただ栄養を満たすだけでなく、脳細胞の活性化を促し、道徳的な思考や行動をするエネルギーともなるわけです。
服部先生の話
テレビでもお馴染みで「食育」の提唱者である、服部栄養専門学校長、服部幸鷹先生の話を紹介します。
「学校教育の柱は『知育』『体育』『徳育』の三本柱だが『食育』はそのまた基本だ。生活の基本である『食』を充実しなければ三教育は決して生きてこない。」
「望ましい『食育』の姿は家庭の食卓で親子がコミュニケーションをとりながら、しつけや文化を伝えるものである。食の場で親が子に教育することはあらゆるしつけの場に通じる。子どもは3歳から8歳までの食卓でのしつけがとても重要だ。」
「3歳から8歳までの食事を1日3回欠かさず取れば1年で1,095回だ。40年前まではそのうち700〜800回は家族と一緒に食べていたが、今はなんと270回程度だ。」
まさに、食の重要性について述べています。また、6つの「こしょく」に対して警鐘を鳴らしています。
「孤食」…一人の食事
「個食」…家族が皆違うものを食べる食事
「固食」…好きな同じものばかり食べる食事
「小食」…量が少なくバランスの悪い食事
「粉食」…パンや麺類など粉を使った主食ばかり好む食事
「濃食」…味の濃いものばかり好む食事
「こしょく」は栄養に偏りや不足、味覚障害など体に影響があるほか、社会性・協調性などに悪影響を及ぼしたり、子どもの心にも影響を与えたりすると言われています。
冬休み期間を有効に
もう30年も前ですが、私は先輩教師のお手伝いをして、生徒の栄養摂取と運動能力の関係を考える調査をしました。毎食毎に食べた食品数を重複させないで数え上げます。つまり、ご飯を毎食食べても種類としては1種類と数えます。それを1週間調査します。
保健体育の授業で取った200m走のタイム(秒)と1週間に取った食品数との関係を調べました。かなりはっきりした傾向が見られました。同様に、9教科の通知表の5段階評定合計との関係もありそうでした。
冬休みは家族で一緒に過ごす時間が多くあると思います。ぜひ、「こしょく」を避けて、親子がコミュニケーションしながらマナーを守った楽しい食卓を囲んでほしいと思います。そして、自分の体をよりよく成長させる食事のことを家族で考え、話し合い、「食」について新年の抱負に加えていきましょう。
学校の今
3年生が進路選択決定の時期を迎え、大詰めの三者面談が終わりました。東京都では私学協会と公立学校との取り決めで、12月15日(金)から各中学校と私立高等学校の入試相談が開始されました。本校の3学年担当教員も師走の文字どおり関係高等学校を走り回っています。
また、校長、副校長が分担して3年生の面接練習を開始しました。初めての機会である生徒の多く、キョロキョロしたり、口ごもったり、おどおどしたりしました。しかし、それぞれ自分の進路獲得に向けて努力を傾けている様子が伝わってきます。一段上に向かってがんばる姿が初々しいかぎりです。
一方で、進路決定に対する大きな不安や、やり場のない焦燥感からか、生活に節度を欠き、立ち歩いたり、授業を抜け出したり、おしゃべりをして人に迷惑をかけたりする生徒が見られます。また、意味もなく壁やガラス窓をたたく行為や突然絶叫するなどの行為も見られます。
また、電気スイッチを押し込んだり、トイレの仕切りをこわしたりする行為がありました。

すべての生徒にとって、進路獲得に向けて今が踏ん張りどこです。ご家族が力を合わせ、最後まであきらめない姿勢をもたせてください。学校でもその指導に傾注しているところです。
1、2年生も三者面談を通して個々の生徒の細かな情報をご家庭と交換することができました。それぞれ、人間関係の上で発生するトラブルやふざけなどが発生しています。人をおもちゃのようにして遊んだり、他の人を誹謗中傷したりすることのないよう指導しています。
とくに、2年生は1月の自然教室を前にして生徒も教員もフル回転しています。ルールを守り、大いに楽しむことを目指しています。特に厳冬期の山は油断大敵です。自分を律しながら大いに成果が出せることを願っています。
赤い羽根募金
12月5・6日には歳末助け合い募金「赤い羽根募金」に生徒会が取り組んでくれました。生徒会役員6名は朝8時ごろから校門に立って募金の呼びかけをしました。生徒はもちろん、先生や一般の人からも募金を集めることができました。
二日間で集まった金額は10,053円でした。多くのご協力ありがとうございました。
税についての作文
武蔵野納税貯蓄組合総連合会のお誘いを受けて、毎年夏休みに作文を書いて応募しています。今年は連合会管内22中学校から1629点の作文が集まったそうです。
その中で、本校の3年生 黄さんが三鷹市長賞と東京都納税貯蓄組合総連合会長賞をいただき、表彰式が12月13日(水)に行われました。
黄さんは2年生のとき市の中学生海外派遣事業でニュージーランドに行くことができました。その費用のほとんどが税であることを知り、納税者への感謝の気持ちと同時に、税への関心も強くなったと書いています。
生徒に常に話すことですが、学校の施設や設備はすべて税で賄われています。故意に壊して税の無駄遣いをしたりしないで、生徒の教育環境を少しでも向上させるように使いたいと思います。
学校評価外部アンケートご協力感謝いたします
三者面談のときに保護者の皆様から学校評価についてのアンケートをお持ちいただきました。おかげさまで回収率78.4%で、昨年の73%を上回りました。
今後は学校で集計作業を行い、1月に学校運営連絡会を開催して委員の方々から評価をいただき外部評価結果として「あげしお」に掲載いたします。少し時間がかかりますが、いただいたご意見は次年度計画に活かせるよう十分検討して参ります。
ボランティアの窓
今年も春からいろいろなボランティア活動の機会を紙面でも紹介してきました。
コミュニティーセンター(住民協議会)、地区災害対策連合会、青少年対策委員会、交通対策委員会、市ボランティアセンター、丸池の里わくわく村、いちょう苑、そして本校はもちろん、中原・東台小学校のPTAなど地域の多くの方々にご援助をいただきました。現在まだ進行中ですが、年内までに延べ約290人がボランティア活動に従事することができました。(本校の生徒数は333人です。)
人と人とのふれ合い、そして責任の遂行、自分が人のために役立った体験等は現代の子どもたちに不可欠なものです。面識のない大人に自分が直接コミュニケートしなければならない体験を今後も拡大して行きたいと考えています。今後とも是非ご支援をよろしくお願いします。
東京都級の選手が育ちました

バドミントン部の栗田君が東京都の新人大会において、男子シングルスで堂々の3位入賞しました。ここまで勝ち上がってきたのは第一に本人の努力だと思います。そして、先生の指導や友人との練習、そしてご家庭の支えがあればこそのはずです。おめでとうございます。ますます努力を積んで力を伸ばしてくれるよう期待します。