習熟度別学級内学習
 まず一斉指導を充実させることが必要である。学級担任一人による一斉指導の段階から補充・基礎・発展の3コースを意識して授業を行う。

 コース選択は児童が行う。レディネステストを行い、オリエンテーションでは、その結果を知らせ、各コースの特徴を説明し、児童にコースを選択させる。助言はするが、最終的には児童のコース選択を尊重する。コース選択を誤る児童が出てきても、各コースでそれに応じる指導の手だてを講じ、対応する。
 この繰り返しにより、児童は次第に自己理解を深め、コース選択をする力をつけ、学習との主体的な関係を作っていく。指導する側にとっても、学級単位の指導より、児童の個人差が少なく、個々に対応することが可能である。

 少人数指導では、習熟度にいかに対応するかの教材開発が鍵を握る。補充・基礎・発展それぞれの特性にあった教材の開発を研究部会単位に取り組んできた。また、十進位取り記数法、数直線、アレイ図を年間指導計画に位置づけ、系統づけて指導することにより、児童に問題解決の力を確実につけようとしてきた。

 高学年になると、習熟度別コース選択学習が増え、単元ごとに指導者が代わることもあるため、児童の「学習の記録」を引き継ぐことが重要になる。本校は児童一人一人に「カルテ」を作成し、各時間の評価規準をもとに評価した結果を継承している。各学期の評価は、単元ごとにコース担当者が行った評価結果を総合する方法をとっている。

・少人数指導に対応する時間割編成
 全学年、全単元において少人数指導を実施するため、算数を学年同一時間帯に設定するよう調整してある。各学年の算数に関する打ち合わせの時間を学年の専科時間と少人数担当の空き時間をそろえることにより、固定時間割に位置づけ、確保している。時間の確保により、少人数指導は十分な打ち合わせのもと進められる。
・少人数指導に対応する教室配置
 本校の教室配置は、コースに分けて学習集団を形成する場合に対応するため、各学年の教室のそばに学習室や児童会室などの配置し、移動がなるべく少なくすむようにしている。

教材開発
教材開発
教材開発
教材開発
教材開発
習熟度別コース選択学習
 個人差がさらに拡大すると指導を学級単位で行っていくより、習熟度別の指導体制が有効になる。 しかし、たとえ2学級を3コースにしても、各コースの中ではやはり個人差は存在し、各コースでも習熟度を意識した指導の充実が求められる。
習熟度別TT学習
 習熟度別学級内学習で対応できない個人差が生じた場合には複数の教員によるTT指導で授業を行う。
数と計算領域 その他の領域
1・2年  習熟度別学級内学習
       と
  習熟度別TT学習
 習熟度別学級内学習
       と
  習熟度別TT学習
3・4年 単元の途中から
習熟度別
     コース選択学習
 習熟度別学級内学習
       と
  習熟度別TT学習
5・6年 単元の最初から
習熟度別
     コース選択学習
 習熟度別学級内学習
       と
  習熟度別TT学習

各領域の少人数指導の進め方の原則

 各領域の少人数指導の進め方は、児童によるコース選択の可能性、既習事項による個人差の程度、単元規模等により、決定する。この区分を目安とし、児童の実態により判断する。

三鷹市立北野小学校 研究概要
「確かな力」を育てる算数科の学習

〜発展的学習を通して〜