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ならぬ事はならぬ! 許さない! 見逃さない!教頭 齋藤 久美子 ―アザラシの親子の時間は約2週間。あっという間にやってくる親離れの時。大切なことが別れによって伝えられます。母を求めて鳴くことをやめるとき、子どもは厳しい自然を生き抜くことを覚え始めます。― 数年前、JR三鷹駅の中央線上りホーム、東京寄り階段を下りたあたりの広告版、氷の上で戯れるアザラシの親子の大写しの写真とともに、こんな一文の添えられたポスターがありました。 ちょうど今の季節でした。 当時、高校生だった娘とのギクシャクとした関係に悩んでいた私は、このポスターの「2週間の親子の時間」という言葉に、打ちのめされたのでした。 なんと、つかの間の、「親子の時間」…。 これに比べ、人間の親子の時間はこんなにも長いのに、私は娘に伝えたいことを伝えられない。伝えたいことが伝わらない。アザラシの1000倍以上もの長さの「親子の時間」をもつ人間の幸せと、その長さのもつ意味、それがゆえの課題について考えさせられたのでした。 その「意味」と「課題」が、最近の脳科学の進歩から次第に明らかになってきました。 〇人間の「親子の時間」が長いのは、人間が社会的存在として自立するのに「膨大な教育を必要とする」からである。 ―意味― 〇人間の社会的自立には、「多岐にわたる役割の自覚」と「役割に応じた行動の使い分け」が必要である。瞬時、刻々…、多様に変化・展開する場面に応じて感じとり・判断し・役割にそった行動ができるようにするためには、脳の回路を育てなくてはならない。回路を育てるには、“実行の繰り返し(=教育)”が必要である。回路が形成されないと脳細胞は機能せず、子どもは「機能不全」の状態のまま大人となる。 −課題―
<例えば、子ども達の「役割」の例> 子として、孫として、〇〇さんちの子どもとして、〇〇子供会の一員として、〇〇小学校の児童として、〇年〇組の構成員として、給食当番・清掃当番・日直当番として…、児童館・図書館など公共施設の使用者として、バスの乗客として、買い物先のお店のお客として、〇〇クラブのメンバーとして…、兄・姉・弟・妹として、先輩・後輩として ……………そして、世界でたった一人の“固有の私・僕”として
皆様の子育ては、思い通りに進んでいますか? ところで私は、そういう意味から、最近、学校で多く見かける「見えているはずなのに反応を示さない子ども達」・「聞こえているはずなのに無反応を続ける子ども達」のことが大変気になっています。「挨拶をされても返事をしない子ども達」、「何度注意を受けても無視するかのようにそれを繰り返す子ども達」。そして、「分かっているはずだから、そのうち出来るようになるだろう…。」と鷹揚に理解し、見逃している大人達。 これで、よいのでしょうか? それが、これではいけないことが分かってきたのです。 「分かっている」ことと「出来る」こととは、まったく別のことらしいのです。
いくら脳が事象を認識(見える・聞こえる…等)しても、それが行動に結びつく次の脳細胞に繋がらない限り(=「回路」が形成されない限り)行動できないというのです。「回路の形成=出来る」だそうです。そして、その回路の形成は、ただただ「体験・経験(=実行)の繰り返し」…。 ならぬ事はならぬ! 許さない! 見逃さない! そういう訳で、これは、最新の脳科学の成果を踏まえた二小の教師達の、これからの新たな決意です。課題山積の社会に、やがて巣立ちゆく子ども達のために。 どうか、各ご家庭・地域の皆様も同様の観点から子どもたちの「育ち」を見つめ、「意図的に叱咤激励」してくださいますようお願いいたします。 やがて訪れる、「親離れの日」のために。
そのもとになるのは、どのような力を一人一人の子どもに学校が責任をもってつけることができるのか、です。 私たちは今に生きています。だからこそ、今だけを考えて「楽しければよい」という教育のあり方、風潮を私たち大人が真剣に考えていくときではないでしょうか。 新たな学校文化を創造するために大人が知恵を出し合うときです。子、この子の子、この子の孫を考えて。
11月の行事予定
サポートスタッフ通信2年生ではサポートスタッフの方々が、朝のチャレンジタイムを利用して絵本などの読みきかせをしてくださっています。週3回、事前にミーティングを開いて読む本を決めたり、読んだ本をノートに記録したりしながら、朝の楽しい時間を作り出して下さっています。 2年生は他にも算数の時間にアシスタントとして授業への参加をお願いしています。担任が授業を進め、自分の課題(プリントなど)を終わらせた子どもがサポートスタッフの方の所で丸つけをしていただいたりしています。そのおかげで、担任はつまずいている子ども達の指導にあたることができるし、子ども達は時間を有効に使うことができるので一石二鳥にも三鳥にもなります。
生活指導より〜将来のレオナルド・ダ・ヴィンチ、アルバート・アインシュタイン、トム・クルーズたち 〜上記の3人に共通するものは何だかわかりますか。アガサ・クリスティ、ウィンストン・チャーチル、トーマス・エジソン,ジョン・F・ケネディ、パブロ・ピカソ、ウッピー・ゴールドバーグ、黒柳徹子(敬称略).....これらの人々にも共通します。実はここに名前を揚げた有名人たちは皆LDやADHDと呼ばれる困難さを持つ(あるいは持っていたであろうと推察される)人たちです。 みなさんご存知のようにLDとは学習障害、ADHDは注意欠陥多動性障害と訳されているもので「全般的に知的な遅れはないものの学習面や行動面で著しい困難」を示します。例えばトム・クルーズは台本を読んで台詞を覚えることができないそうで、台詞をテープに録音してもらいそれを聴いて覚えるそうです。LDとADHDは別のものですが、LDとADHDを併せ持つ子もいます。他の教科の学習はそれほど遅れてないのに国語の学習が苦手で特に漢字が何度練習しても覚えられない、自分の思いが先行してしまい感情のコントロールが苦手で友だちとすぐにトラブルをおこしてしまう等その子によって特徴的な様々な困難さを示します。 こうした困難さを持った子どもたちは早い時期にきちんと対応し通常とは少し違う方法で教育を補っていけば、その子が持っている優れた能力を生かせるようになります。しかし、「何度言っても言うことをきかない」とか「他のことがあれだけ分かっているのだからこれが分からないはずがない」「人をバカにしている」「わがまま」と見られがちなため、何の対応もしないと本来持っている困難さに加え二次的な問題も併せ持つようになってしまいます。「どうせ僕なんて何をやってもだめなんだ」と消極的になったり、自分の殻に閉じこもってしまったりするといった問題です。 クラスの中で何かしらの困難さをかかえている子どもに対してわれわれ教師は保護者の方々と連携をとりながら最大限努力をします。しかし、こうした子どもたちへの対応は集団による一斉指導を原則とする通常の学級ではその効果に限界があります。あれこれ努力してみてそれでもうまくいかないときは外部の専門機関の協力を仰ぐことになります。 その専門機関の一つに通級指導学級があります。三鷹には3つの通級指導学級があり、市内各校から様々な困難さを抱えた子どもたちが週に1〜2回(1時間〜8時間)在籍学級を離れて通級しています。ここでは子どもの抱える困難さを軽減しその子の持つ力を引き出して伸ばすための個別指導計画が作られ、専任の教師による個別指導とその子に合った小集団指導とを組み合わせて学習が進められます。 本校でもすでにこのサービスを受けている子が十数名います。ある高学年の子は低学年の頃から通級指導を受け今ではその困難さがほとんど目立たなくなり、クラスの中で伸び伸びと活動しています。最新の文部科学省の調査ではLDやADHD傾向を持つ子は全体の6.5%いるそうです。40人学級に2〜3人いてもおかしくない計算になります。 お子さんの持つ困難さについて保護者の方々と話すことはその子のマイナスの面にスポットを当てることになり、私たち教師としてもとても勇気がいります。しかし、その子のよりよい成長を願うときどうしても避けて通ることのできない話題でもあります。 上記の有名人たちは偶然にという面もあったかもしれませんがその多くは何らかの配慮や支援に恵まれたからこそその才能を開花させることができたのだと思います。今月末からは個人面談も予定されています。一人ひとりのよりよい成長を願う視点から話し合いが持たれることと思います。もし、教育相談担当としてお手伝いできることがあれば遠慮なくお声かけください。二小にいるであろう将来のアインシュタインやトム・クルーズたちのよりよい成長を心から願ってやみません。
最後になりましたが今月の生活目標は「思いやりや助け合いの心を持とう」です。子どもがよりよく成長するための学習権は誰も侵すことのできないものです。その子の秘めた可能性を信じあらゆる支援をしていくことは私たち大人に求められる「思いやり」のひとつでもあるのではないでしょうか。
学習発表会 11月16日(土)です今まで行ってきた音楽会、展覧会、学芸会。今年度は、学習発表会という形に変え、従来の形にとらわれない形での子どもたちが学んできた学習の成果を発表します。 ◎日頃の学習で学んだことをもとに、柔軟で広がりのある発表をする。 ◎自ら考え、選択し、各学年の多様な発表を見学する。 というねらいのもと、各学年ごとにステージ発表と教室発表・展示の準備をすすめています。 今までにない、校舎全体を使った、バラエティにとんだ内容の学習発表会になります。 鑑賞については、教室や体育館、たくさんの発表・展示を、子どもたちが、1日中、自由に、自分で選んで、自分のペースで鑑賞できるような形をとります。その中で、鑑賞のマナー、選択能力など、自分で責任を持って鑑賞できるようにしていきたいと思っています。 毎年、子どもたちの成長を、様々な場で支えてくださっている保護者の皆様・PTA・地域の皆様には、心から感謝しております。今までとの違いに戸惑いも感じられることもあると思いますが、子どもたちの成長という点での取り組みをご理解いただき、今年も、皆様のご協力、ご声援をよろしくお願いいたします。 プログラムや各学年の発表などについては、後日プリントが出ます。ご家庭でもご相談されつつ、親子で鑑賞されるよい機会とされてもよいのではないでしょうか。 |