4年2組担任 岡田 邦彦







  

 




わくわく農園まで
みんなでコゲラを運びました。
4年2組とコゲラとの出会いは図工の授業中のことでした。
外で写生をしていた時に、校庭の隅でヒナをみつけたのです。
児童にとっては、一大事。教頭先生に頼んで、保護してもらいました。用務主事室・・・普段、児童が中に入ることのない部屋で、コゲラは世話をしてもらうことになりました。

休み時間ごとにコゲラを心配する児童は用務主事室に行きました。用務主事さんに話をするのも初めてだったかもしれません。
校長先生がコゲラのことを朝会で全校児童に話してから、コゲラのカゴは用務主事室の中ではなく、部屋の外の廊下に置かれました。休み時間毎にカゴのまわりはいつも子どもたちが集まるようになりました。自慢げに多くの子どもの前でエサをあげる子。優しく低学年の子に育て方を教えてあげる子。そこには、輝くひとみと優しい笑顔がたくさんありました。

元気になり、飛びたがるようになったオスのコゲラを放す日が来ました。いつもなら校庭に遊びに行ってしまう昼休みに、クラスのほぼ全員がコゲラのカゴのまわりに集まりました。そして、みんなで「わくわく農園」のほうにカゴを運び、コゲラを放しました。コゲラは行ってほしかった木の茂みに飛んでいかずに、近くのマンションのかべに止まったままでした。「とべ!」「元気でね。」という声をかけながら、子どもたちは昼休みが終わるチャイムが鳴るまで、心配そうにコゲラを見守っていました。

何日かたってメスも飛び立って行きました。

いつも廊下に聞こえていたコゲラの声が聞けなくなって、子どもたちが学級活動でコゲラの思い出にしおりを作ろうと、言い出しました。その話し合いはまず第一にコゲラのことを考えようという発言にあふれていました。
そして、作文も書きました。
書いたものを読むと、出会い・共に・巣立ち、そして今の想い・しおりを作って・という場面毎に子どもたちが感じるところがあったことがわかりました。
動物愛護の面だけではなく、用務主事さんや週末の世話をした保護者の方という、私たち教師以外の方々と交流をもち、その方々に対して、子どもたちが感謝の気持ちを持てたこと、これは子どもたちにとって大きな糧であると思います。
小さな命を救って、子どもたち自身がひとまわり成長できた・・今後の学級活動としても広がりを持てることでしょう。
4年2組にとって、コゲラとの出会いはとても大きいものでした。
      















あのマンションの壁にいる!
オスのコゲラが飛び立つのを
みんなで待ちました。