「若い樹とともに」〜創立五十周年を迎えて〜
校長 和田 孝
 
 本校の創立五十周年に当たり、関係各位からの心のこもった祝福と新たな発展を期待する励ましをいただきました
ことに対し、これまでの本校に対する多大なるご支援を含め、心からの御礼を申し上げます。
 創立された昭和三十二年から半世紀、第四中学校は、歴代校長と教職員、そして保護者、地域の方々、
多くの生徒たちとともに、幾多の試練に遭遇しながらも、それらに立ち向かい乗り越えるとともに、時代の変化を先取
りしながら、自信と自負をもって、更なる発展を遂げ、都内屈指の中学校として、栄誉を獲得しながら歩んでまいり
ました。
 本校では、戦後、新制中学校に期待された道徳教育と科学技術教育の充実はもとより、経済発展の中での生徒
の個性・能力に応じた指導の工夫・改善、心の豊かさや主体性の確立を目指した特色ある教育活動としての学校
行事の創造など、時代や社会の要請を踏まえ、中学校教育の在り方を先進的に実践し、その成果を広く示してきた
学校です。例えば、本校の教育目標は、昭和四十三年に改訂されましたが、当時としては実践例のない地域実態
調査、保護者・生徒の意識調査を実施し、その結果を綿密に検討し、尊重するとともに、国や東京都の目指す教育
の方向を二十一世紀にまで及んで読み取り、それらを踏まえた斬新かつ実態に根を張った取り組みを行って、
制定しています。また、近年においては、高度情報化社会にたくましく生きていく知識・技能とモラルを身に付けた
生徒の育成を図るべく、「三鷹e!-school事業」の研究指定校として、全国に先駆けて取り組み、その成果を広く
発表し、高い評価を受けております。
 このような本校の創立からの期待や実践の歴史を踏まえながら、これからの第四中学校のめざす生徒像や
学校像を考え、実行していくことが現在、在職する教職員に与えられた課題であると受け止めております。
奇しくも今年度、中学校教育六十年に当たります。昭和二十二年、戦後復興を願う国民の熱い思いの下に制定さ
れ、義務教育制度を発足させた教育基本法が昨年改正され、学習指導要領についても七回目の改訂を目前と
しています。本校を創立し、改革を進めてきた多くの諸先輩の方々を範として、新たな教育の流れをとらえながら、
教育の普遍性を踏まえた教育活動の確立を図っていく使命を強く受け止めております。 またさらに、今後の本校の
在り方については、三鷹市の推進するコミュニティースクールを基盤とする小中一貫教育校の開校を踏まえ、
学区の第三小学校・第七小学校との強固な連携の基に、義務教育九年間としての学校教育の学園像として
とらえていくべきものと考えており、地域・保護者を始め、関係各位の皆様の一層のご理解とご協力をお願い 
申しあげるところです。 本校の卒業生は、昨年度の卒業式をもって一万人を超えました。時は変わりましたが、
今日も生徒たちは、シンボルツリーのメタセコイヤや記念樹のイチョウの大木に見守られながら、教室で真剣に
学び、体育館や校庭では運動に汗を流し、運動会や合唱祭、部活動に燃え、立春式では、未来の自分を語り
ながら、中学校生活を謳歌しています。 第四中学校は、これからもたくましく成長する若い樹のような四中生を
支え、見守るとともに、学校としてもさらなる発展を目指してまいります。
 

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